D-Internship

D-Internshipとは「龍の仕事展」を大学生の人材育成として活用したインターンシッププログラムです。

運営:D-Internship実行委員会 〒710-0052 岡山県倉敷市美和2-10-18 PROJECT-G内TEL.090-7502-6177

企画概要
D-Internshipとは
D-Internshipとは、「龍の仕事展」を大学生の人材育成として活用したインターンシップ・プログラムです。(「D」とは「龍の仕事展」の「龍=Dragon」の「D」です。龍は母なる川、高梁川のことです)

D-INTERNSHIP 大学生に、地元を代表する企業を知ってもらい、企業を通して地域の文化や歴史・風土を理解すると共に、地域戦略の思考を学んだり、社会人に求められる自己啓発力や自己教育力を育てることを目的としています。
プログラムは、【事前研修】-【企業研修】-【中間研修】-【直前研修】-【PDCA実践(龍の仕事展)】-【成果発表】-【事後研修】-【一般公開の最終成果発表会】の8つのプログラムから成ります。

現在、本プログラムは大学の授業と同様に事前・事後の自己学習を含み、講義・演習・実習の総合計で全50日間(260時間)の研修となっています。今後、岡山県内の各大学と連携して、県内全ての大学からの乗り入れが可能になること、事前研修だけで1単位、企業研修・中間研修・直前研修・PDCA実践・成果発表で2単位、 事後研修・最終成果発表で1単位分の研修内容となっています。 本プログラムを全て修了した者には4単位が取得できることを目指しています。

龍の仕事展とは
  龍の仕事展とは、毎年9月に倉敷アイビースクエア内のアイビー学館を会場として高梁川流域のものづくり企業、約30社が企業文化の展示を行い、商品のPRや販売を行うものです。2010年の国民文化祭から毎年開催され、今年で12回目を迎えます。開催時期は9月、秋の行楽シーズンです。県内で最も観光客を集める倉敷美観地区へも、全国から、また海外からも大勢の来訪者が訪れます。昨年までの実績で「龍の仕事展」は、8,000人~20,300人を越えるお客様を迎えています。コロナ禍により来場者数は現在5,000人~6,000人程度です。出展する企業は、高梁川流域を代表する、創業100年以上の歴史を持つ老舗企業から、新たに地域ブランドを立ち上げ、次世代へと受け継げるものを生み出す努力を続ける企業達です。
IVYSQUARE
龍とは
  「龍」とは高梁川のことです。古代、高梁川は「吉備のくに」の中核として、多くの文化・産業を生み出し、人や物を運び、多くの地域をつなげました。私たちは、流域にあまたの恵みを与えた母なる川として、このイベントでは地域名を持つ河川の名前ではなく「龍」と呼び、広域連携の旗印(シビックプライド)としています。広く同じ水で生かされている備中エリアの人々が、行政区と言う括りを捨て広くつながり協力しあうことで、私達が共に生きる地域のくくりを捉え直し、新たなパラダイムシフトの再生と創出を目指しています。「龍」という広域連携の旗印(シビックプライド)を掲げ、私たちが「龍の末裔」として、この地を愛し、さらに豊かにしていきたいと願うことが、この流域に暮らす人々が生涯に渡って誇り高く、心豊かな生活を営むために必要な生活具を残し、伝え、また新たに企画・開発していくことに結びつき、そして固有のライフスタイルを実現していくことをコンセプトとしています。母なる川の恵みを受け、この地で「モノ」を生み出すことを「なりわい」とする「龍の末裔」の仕事を集めた展示が「龍の仕事展」なのです。

企業文化に焦点をあてた地域文化の展示とは
ものづくりに関わる企業は、その発生・発展・開発商品が地域特有の気候・風土・歴史・文化に大きく影響を受けて派生しています。すなわち、土着企業の生き残るための工夫こそが、地域と密接に結びつく固有文化を形成するものなのです。そしてこれは、資本も人材も弱い地方のブランドが、都市部と戦略的に差別化できる重要な切り口であり、地方にこそ都市のブランドが切り捨ててきた「歴史」や「文化」が強く残っている強みを再認識すべきなのです。昨今の海外市場に対しても、日本が次に輸出すべき「商品」には、他国が真似できない「日本文化」(クールジャパン)と言う切り口が期待され、重要な切り口になってきます。企業文化の展示は、「製品」を売らんが為の展示・即売ではなく、しっかりと企業文化に焦点を当てた展示を行い、「商品」のPR、販売を行います。これにより、企業自体も自らの足元を掘り下げることで、見落としていた自社の付加価値を再認識し、「製品」から真の地域ブランドといった「商品」を生み出すきっかけになります。

 更に、全国から大勢の観光客が訪れる倉敷美観地区の中核的施設である倉敷アイビースクエアを会場として地域企業の展示・商品の販売を行うということは、地域のファンが集まる場所で地域ブランドをPRできる強みに加え、全国各地の人々に対し、開発中の商品や新商品のテストマーケティングを行うことも可能で、これは活用次第で十分なコンベンション機能を有していると言えます。

 加えて、来訪者並びに地域住民には、特産品や企業を通して、広く地域の文化を学ぶことのできる機会と場の創出を与えられるという意味では、広域学習観光、誇りを持って活躍する中小企業の認知による新たな就業機会の促進にもつながる可能性を持つものです。
    
龍の仕事展を活用した人材育成プログラムとは
  若者たちの地元志向が高まる中、「地域」が職場と家庭、友人という単に慣れ親しんだ環境の中で小ぢんまりとした自己実現の場に留まるのではなく、無意識のうちに自らのアイデンティティを育てた地域の価値に気づき、地域の発展と共に自己実現を目指す地域貢献へ広げ高めることへのきっかけを、本プログラムを通して学生たちと一緒に考えていきます。多くの企業が地域戦略を持つとともに、地域と連携してその社会的存在意義を実現しています。つまり、地域を知ることは、どのような仕事に就いても求められるスキルでもあります。また、社会人として自らが暮らす地域、自らが営みをおくる地域を仕事を通して理解することは、多くの社会人が生涯に渡って取り組む1つのテーマでもあります。先に述べたように、「龍の仕事展」に関わり企業文化を知ることで、地域特有の気候・風土・歴史・文化・社会構造まで関連づけて理解することができます。また、地域を深く掘り下げて知ることで、新たなビジネスチャンスも生まれます。

低迷する地方経済は、既に存在する様々な価値を結びつけ直し、再構築することで小さな経済を数多く回すという活性化手法も、生き残り戦略として重要です。

その様な視点を持つ地方人を育てる人材育成プログラムとして、企業文化に焦点をあてた地域文化の展示「龍の仕事展」を地域の大学と連携して活用していきます。

大学生に向けて
社会とは何か? 地域とは? 組織とは? 集団とは? 会社とは? 他者とのつながりや関係性を知り、それを通して自分を知る。それが社会を知るということです。社会人への入り口は自己啓発の始まりからです。

皆さんの意識が高ければアルバイトを通しても十分に社会性を身につけることが可能ですが、アルバイト活動の中に人材育成、社会人教育などのスキルアップを求めた場合、職場環境や巡り会える周囲の人々に大きく左右されます。

それに対し、本プログラムは基本的に大学生を対象とし、第一に人材育成を目的としたものです。環境や人に左右されず、プログラムを受けるチャンスが与えられます。

大学生がインターンシップに参加する目的としては、以下のものなどがあります。
 ■社会人として「働く」ということはどういうことなのかを知る
 ■社会経験を通じて自分に足りない能力を身につける
 ■自分がどういう職業や業種に向いているかを見極める
 ■ビジネスマナーを身につける
 ■今後学生生活の目標を明確にする
 ■大学での勉強と実社会との関連性を見つける
 ■大学での専攻分野に関する業界の実情を知る
 ■就職希望である業種の実情を知る
 ■卒論・修論のテーマを見つける

就職すれば一人前の社会人になれる訳ではありません。先輩たちは社会人になってからも日々、努力し、勉強し、皆スキルアップをしています。理想はインターンシップなどの社会経験を活かして、大学で専門性だけでなく、自己実現を目指して必要な勉強を自発的にできる様な生き方を始めることなのです。そういった意味では、就職を目前にインターンシップに参加するのでは遅いのです。
    
また、インターンシップに参加することは勿論ですが、経験を参加後の将来設計やキャリア設計に反映させることが大切です。その為には、振り返り、成果発表や事後研修を受けることがそれ以上に重要です。企業や地域が求めている真の人材とは、知識の暗記ではなく、自らの経験を通して、自らが気づくことでしか身につかない「自己啓発力」と「自己教育力」です。これこそが今、社会人に求められる重要な素養でもあるのです。